労災保険法等の一部改正法律案要綱が答申~時効延長と遺族補償の見直しを徹底解説~
1.はじめに:労災保険法改正への動き 厚生労働省は2026年3月、労災保険法および関連法の改正案要綱を労働政策審議会に諮問し、同審議会より「おおむね妥当」との答申を得ました。 これを受け、政府は今特別国会に「労働者災害補償保険法等の一部を改正する法律案」を提出する予定です。 2.改正の背景と目的 労災保険制度は、業務上の事由または通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護を行うためのものです。 しかし、近年のフリーランス増加や副業・兼業の普及など、労働者の働き方は大きく変化しております。 これに伴い、セーフティネットとしての労災保険制度を整備することを目的とし、2025年9月公表の審議会資料において重点的な検討が行われてきました。 今回の改正における大きな柱の一つが、消滅時効期間の見直しです。 3.保険給付請求権の消滅時効期間の延長 ①時効が「5年」に延長される給付改正案 現行の労災保険法では、保険給付を受ける権利は2年で時効により消滅します。 今回の改正案では、以下の給付について、「発症後の迅速な保険給付
賢二 内藤
2 日前読了時間: 6分




